パイプライン破裂、ディーゼル燃料30万ガロン超流出 米ニューオーリンズ近郊

米ニューオーリンズで低硫黄ディーゼル燃料30万ガロン(約113万リットル)以上のディーゼル燃料が流出した/Louisiana Department of Environmental Quality via AP

2022.01.14 Fri posted at 11:06 JST

(CNN) 米ルイジアナ州ニューオーリンズ郊外でパイプラインが破裂して低硫黄ディーゼル燃料30万ガロン(約113万リットル)以上が流出する事故があり、大規模な除去作業が進められている。

米連邦パイプライン・危険物安全管理局(PHMSA)によると、ニューオーリンズ郊外のセントバーナードにあるシャルメット精製所で12月27日、ディーゼルパイプラインが破裂した。

パイプラインを運営するコリンズ・パイプライン社は、圧力計や流量計で流出を示す数値が観測されたことを受けて同日午前、問題のパイプラインを停止させ、同日中に目視で破裂を確認。この破裂によってセントバーナードの堤防壁付近で低硫黄ディーゼル燃料が流出した。

同社は当初、8400~1万2600ガロンの燃料が流出したと報告していたが、同月28日の推定では流出量は30万ガロンを超えた。

コリンズの親会社PBFエナジーはCNNに寄せた声明の中で、これまでに現場やパイプラインから32万ガロン以上のディーゼル燃料を回収し、精製所でリサイクルしたと説明している。

2020年10月の点検で、破裂箇所付近に外部腐食が見られていた

パイプライン破裂による死傷者は報告されていない。しかし何千匹もの魚や野鳥などの野生生物が犠牲になった。

問題のパイプラインについては2020年10月の点検で、破裂箇所付近に長さ約6.7メートル、幅約63センチの外部腐食が確認されていた。

PHMSAによると、現時点で破裂が起きた根本原因は不明だが、部分的な腐食や金属の損傷が原因だった可能性が指摘されている。

破裂したパイプラインは修理が行われ、操業を再開したとPBFエナジーは説明している。

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