(CNN) 米ウィスコンシン州東部のポイントカンフォートで、大きな氷塊が湖の沿岸から分離して少なくとも34人が氷の上に取り残され、当局に救助される出来事があった。
同州ブラウン郡保安官事務所の発表によると、現地時間の8日午前10時15分ごろ、五大湖の一つ、ミシガン湖のグリーン湾に面したポイントカンフォートの沿岸から大きな氷塊が分離し、数人が取り残されたと通報があった。
浮氷の上に取り残された人たちは、全員が2時間以内に救助された。負傷者はいなかった。
保安官事務所は、氷塊が分離する直前にグリーン湾を通過したはしけのために、氷が不安定になったとみている。
氷塊は救助作業中に約1.2キロ漂流し、救助作業が終わった時点で沿岸から約1.6キロ離れていた。
「氷塊はかなり安定していたが、急速に状態が悪化し、動きながら先端部に波が打ち付けて亀裂が生じていた」と保安官事務所は説明する。
釣りをするために初めてこの氷塊に出かけたというシェーン・ネルソンさんはCNN提携局WLUKの取材に対し、銃声のような大きな物音が聞こえたと証言。「面白そうだと思って小屋から出てみると、氷が分離していると人々が叫んでいた」と振り返った。
沿岸部の氷塊が分離、34人取り残される