ジョコビッチ選手、オーストラリア入国できず 政府がビザ取り消し

豪州当局がノバク・ジョコビッチ選手(34)の入国を拒否した/Tnani Badreddine/Quality Sport Images/Getty Images

2022.01.06 Thu posted at 09:53 JST

(CNN) オーストラリアのグレッグ・ハント保健相は6日、テニスの全豪オープンに出場予定だったセルビアのノバク・ジョコビッチ選手(34)のビザ(査証)が取り消されたことを明らかにした。

ハント保健相は現地メディアの取材に対し、ジョコビッチ選手について「オーストラリア入国の要件を満たしていることを裏付ける適切な証拠を提示できなかったため、ビザが取り消された」と述べた。

大会主催者によると、ジョコビッチ選手は医学的な免除を認められ、全豪オープンに出場するため5日にビクトリア州メルボルンに到着。しかし現地メディアの報道によると、ビザの問題を理由に空港で拘束された。同国のビザはワクチン未接種の医学的免除を認めていない。

報道によれば、ジョコビッチ選手側が提示したビザに問題があると認識したオーストラリア国境警備局(ABF)が、ビクトリア州政府に連絡を取った。

全豪オープンで優勝したジョコビッチ選手=2021年2月21日、豪州のメルボルンパーク

ABFは、ジョコビッチ選手が入国に必要な証拠を提示できなかったことを理由にビザが取り消されたことを確認。「オーストラリア国境警備局は引き続き、入国者に我が国の法と入国要件順守を徹底させる」「入国時に有効なビザを持たない、あるいはビザを取り消された非市民は拘束され、オーストラリアから排除する」との声明を発表した。

オーストラリア政府の発表前、ジョコビッチ選手の父親はセルビアのラジオ局に対し、ビザ申請をめぐる混乱を受けて息子がオーストラリア当局によって「監禁」されていると語った。

ジョコビッチ選手は誰も入室できない部屋に入れられて、部屋の前には2人の警官がいると父親は説明。「何が起きているのか分からない。息子が5時間も監禁されている」と訴えた。

ジョコビッチ選手のコーチ、ゴラン・イバニセビッチ氏は5日、メルボルン空港で撮影したと思われる写真をSNSに投稿した。

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