(CNN) 米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアにある3階建てのテラスハウス(連棟式の低層住宅)で5日朝、火災が発生し、当局によると、子ども7人を含む13人が死亡した。
消防によると、2人が負傷して病院に搬送された。8人は自力で脱出した。
同市フェアマウント地区にあるこのテラスハウスは2区画に分けられ、フィラデルフィア住宅公社が所有していた。同公社は低所得者向け住宅の賃貸事業を行っている。
ケニー市長は「市の歴史で最も悲劇的な日となったことは疑いようもない」と述べ、犠牲者への追悼を呼び掛けた。
消防は午前6時40分ごろに出動。キッチン部分が激しく燃えていて、火勢を遮るものがなかったという。
消防によると、住宅の1階には8人、2階と3階には18人が暮らしていた。住宅公社は住人が計26人いたことを把握しておらず、居住可能人数の確認を進めている。
火災の原因は調査中。
フィラデルフィア検察は再発防止のために徹底した調査を行うと述べた。
消防幹部は当初、住宅に4つの煙探知機があったが機能していなかったと発表。その後、住宅公社の記録から2019~20年に少なくとも6個の電池式探知機が設置されていたと説明した。公社の関係者は探知機の種類や数で消防と異なる説明をしている。
煙探知機の故障は緊急対応が必要な案件とされ、要請があれば24時間以内に取り換えられる。公社は年に1回検査を行っている。
このテラスハウスは1920年築の建物と推定され、市の検査部局によると1950年代以降合法的に2つの区画に分けられ、違反事項はなかった。
米東部でテラスハウス火災、13人死亡