米CDCが指針改定、陽性者と接触者の隔離期間を短縮

米CDCが、新型コロナ検査の無症状の陽性者などに対して推奨する隔離期間を短縮した/Spencer Platt/Getty Images

2021.12.28 Tue posted at 10:30 JST

(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は27日、新型コロナウイルス感染症の検査で陽性判定を受けた無症状者と、感染者と接触した人の隔離期間に関する指針を改定し、どちらも原則として10日間から5日間に短縮した。

新たな指針では陽性者が無症状の場合、隔離を現行の10日間から5日間とした。ただしその後少なくとも5日間は、人と接触する際にマスクを着けるよう求めている。

CDCは「新型コロナとオミクロン株について、現在分かっていること」に基づいた変更だと説明。感染の大半は一般的に、発症前1~2日から発症後2~3日にかけての早い時期に起きていると指摘した。

感染者と接触した人が新型コロナのワクチンを打っていない場合や、mRNAワクチンの2回目接種から6カ月以上、米ジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンの接種から2カ月以上経過して追加接種を受けていない場合も、同様に5日間の隔離と、その後さらに5日間のマスク着用を推奨している。

5日間の隔離が難しい場合は、接触後10日間、常時マスクを着用する必要がある。

店舗内でのマスク着用義務を知らせる掲示

感染者と接触した人がワクチンの追加接種を済ませている場合は隔離不要としたうえで、10日間のマスク着用を求めた。

また接触者は全員、接触から5日目に検査を受けるのがベストだとし、何らかの症状が出たらただちに、検査で新型コロナ感染が否定されるまで隔離するよう勧告している。

CDCは、新型コロナに感染したり人にうつしたりするリスクが、追加接種によって大きく低減されると強調。南アフリカと英国からのデータで、mRNAワクチンの感染予防効果は2回接種後の約35%に対し、追加接種を受ければ75%に上がることが分かっていると述べた。CDCは5歳以上のワクチン接種と、16歳以上の追加接種を強く推奨している。

CDCのワレンスキー所長は声明で、感染拡大についての知見とワクチンの効果を考慮した改定により、安全に日常生活を続けることができるとの立場を示した。そのうえで、ワクチンの追加接種とマスク着用で予防を図り、大勢が集まる前には検査を受けるよう呼び掛けた。

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