(CNN) 米メリーランド州ボルティモアで16日未明、パトロール中の警官が何者かに銃撃されて重体となった。警官は生命維持装置を装着され、命が危ぶまれる状態が続いている。
警察によると、銃撃されたのはボルティモア警察の女性警官、キオナ・ホリーさん。現地時間の午前1時半ごろ、パトカーの中に座っていたところ、パトカーの背後または横から徒歩で近づいたとみられる人物が、車内の警官を銃撃した。
ホリーさんはパトカーのアクセルを踏み、車は衝突した。
ホリーさんはボルティモア警察の勤続2年のベテラン警官で、この日は夜間パトロールのシフト勤務中だった。
病院によると、ホリーさんは何発もの銃弾を浴び、生命が危ぶまれる状態にある。手術を受けて生命維持装置を装着された。
記者会見した家族によると、警官になるのはホリーさんの夢だったという。「彼女は警官である前に、母親であり、娘であり、姉妹であり、1人の女性です」と家族は訴えている。
警察は事件への関与が疑われる車を突き止めて確保するとともに、複数の人物から事情を聴いている。市民に対しても情報提供を呼びかけた。
銃撃犯の逮捕につながる情報に対しては、ボルティモア警察とメリーランド州が計11万8000ドル(約1300万円)の賞金を提示している。
米警官、パトロール中に銃撃され重体