(CNN) 米ミシシッピ州でこのほど、2007年7月以降行方不明となっていた女性の遺骨を捜査員が発見した。先月死刑が執行された死刑囚の提供した手描きの地図をもとに捜索したところ、遺骨が見つかったという。
ジョン・ウェドル地方検事が記者会見で明らかにしたところによると、デービッド・ニール・コックス死刑囚は先月17日の自身の死刑執行前に、当該の地図と手紙1通を検察に提供していた。
法廷文書によれば、同死刑囚は別居中の妻の殺害と同妻の12歳の娘に対する性的暴行で有罪となり、12年に死刑判決を受けた。
ウェドル地方検事はコックス死刑囚について、義理の姉妹のフェリシア・コックスさんの失踪に絡んで容疑者になっていたこともあると説明。同死刑囚の弁護士らから今夏、フェリシアさんの遺体の所在が明らかになる可能性があるとの連絡を受けたと述べた。
検事らは遺体の所在を明かす代わりにコックス死刑囚に対しフェリシアさん失踪の刑事免責を与えることで合意した。コックス死刑囚も弁護士・依頼者間の秘匿特権の放棄を受け入れ、自身の弁護士に対し、死刑執行後に遺体の所在に関する情報を検察へ提供することを認めた。
検察は情報を入手した後でチームを結成。地図で示された同州ポントトック郡の場所の捜索に乗り出した。チームにはミシシッピ州立大学のメンバーも加わり、地中探知レーダーを使って捜索を支援した。
また現場の衛星画像を分析して、フェリシアさんが失踪した07年当時と現在の様子も比較。結果はコックス死刑囚の説明と一致するものだったという。
今月12日、捜査員らは現場で遺骨を発見し、州の検視官のオフィスに送った。解剖とDNA検査を行ったところ身元が確認できたと、ウェドル地方検事は述べた。
報道発表によると、フェリシアさんの娘をはじめとする遺族も現場に立ち会い、遺骨が回収されるのを見守ったという。