玉突き事故で4人死亡、トラック運転手に禁錮110年の判決 米コロラド州

禁錮110年を言い渡されたロジェル・アギレラメデロス被告/Courtesy Lakewood Police Department

2021.12.15 Wed posted at 15:10 JST

(CNN) 米コロラド州デンバーの州間高速道路で2019年、渋滞の列にトラックが突っ込んで4人が死亡した事故で、コロラド地方裁判所は13日、トラックを運転していた男に110年の禁錮刑を言い渡した。コロラド州司法局が明らかにした。

禁錮110年を言い渡されたロジェル・アギレラメデロス被告(26)は、時速約140キロでセミトラクタートレーラーを運転していたとされる。当時の調べに対し、運転中にブレーキが故障したため路肩に止めようとしたが、その場所には既に別のトラックが止まっていたと供述していた。

警察の調べによると、トラックに衝突されて28台が玉突きを起こし、4人が死亡した。

コロラド州の検察によると、アギレラメデロス被告は危険運転や無謀運転、不注意運転による致死など24件の罪に問われ、今年10月に有罪を言い渡された。

判決では、全罪状についてそれぞれ法定刑の下限の量刑が言い渡され、刑期の合計が110年になった。

玉突き事故で4人が死亡した=2019年4月、米コロラド州デンバー

CNN提携局KMGHによると、判決言い渡しの中でブルース・ジョーンズ裁判官は、州法に従って法定刑の下限の量刑を言い渡さなければならなかったと説明した。

コロラド州議会のウェブサイトによると、裁判所はコロラド州法に基づき、特定の犯罪で有罪とされた個人の大部分に対し、法定刑の下限の量刑を言い渡す必要がある。

アギレラメデロス被告の弁護人を務めるジェームズ・コルガン弁護士は、判決を不服として控訴する意向を表明した。

コルガン弁護士はCNNの取材に対し、「控訴審の争点となるのは判決そのものではない。法の下では裁判所は誤っていなかった。だがその法律が野蛮かつ過酷だ」と主張、「法律を変える必要がある」と訴えた。

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