ハイチ・ポルトープランス(CNN) カリブ海の島国ハイチ第2の都市カパイシアンで13日、ガソリンを輸送するタンクローリーが爆発し、少なくとも62人が死亡、数十人が負傷した。当局が明らかにした。
副市長は14日、状況は依然「危機的」との見方を示すとともに、献血を呼び掛けた。民家50棟近くが火災の影響を受け、大半は解体が必要になるとの見通しも示した。
また「市がこの悲惨な事態から脱却するには多くの支援を必要とする。中央政府は支援を申し出ているが、我々はまだそれを待っている状況だ」と説明。「状況は危機的であり、中央政府だけにとどまらない支援が必要になると思う」と述べた。
副市長によると、タンクローリーは機械的な問題で停車した後にガソリンが漏れ始め、その後爆発した。爆発が起きた時には、トラックから直接燃料を回収しようとする人々が集まっていたという。
ハイチでは深刻な燃料不足で停電が起きており、抗議デモも発生している。
ハイチのアンリ首相は14日午前、ツイッターで今回の悲劇に言及。「爆発の悲しいニュース」を前夜に知り、一部の報告によれば約40人が死亡、数十人が負傷したと述べた。
地元当局者によると、現在救助活動が進行中で、死者数は今後増える見通しだという。
アンリ氏はその後、爆発の犠牲者を追悼する3日間の服喪の期間を設けると宣言した。
国連児童基金(ユニセフ)報道官の声明によると、ユニセフは遺族に弔意を示した。やけどを負った負傷者の治療に使う医療器具をカパイシアンの病院に送る方針。