竜巻被害の米ケンタッキー州、最大5万人が停電 被災者に公園開放

竜巻が通過して住宅や店舗が破壊された=11日、ケンタッキー州メイフィールド/Scott Olson/Getty Images

2021.12.13 Mon posted at 15:55 JST

(CNN) 米国の中西部と南部の州で週末に竜巻が発生し、100人以上の死者が出る恐れが出てきているほか、家屋や商業施設はがれきと化した。

ケンタッキー州のベシア知事は12日午前、CNNの取材に対し、同州だけでも少なくとも80人が死亡しており、死者数は100人を超える可能性があると述べた。竜巻による死者数としては同州史上最多となるという。

ベシア知事は記者会見で、18郡で竜巻関連の被害が報告されたと明らかにした。12日午前時点で3万6000人から5万人が電力がない状況だという。

家を失った人々のために州立公園の一部が開放された。人々が2週間にわたって滞在できるよう対応を進めているという。

ベシア知事によれば、州兵300人以上が9郡で活動している。

竜巻の影響でアマゾンの配送センターが倒壊=イリノイ州エドワーズビル

ケンタッキー州の壊滅的な被害を受けて、緊急事態管理庁(FEMA)のような連邦機関も支援に動いている。FEMAのクリスウェル長官は住宅に関する需要が大きいとし、長期的な住宅需要への対応と地域社会の復興を支援するために専門家を派遣すると明らかにした。

アーカンソー州の当局者は天候に関連して2人の死亡を報告している。そのほか、テネシー州では4人、イリノイ州では6人、ミズーリ州では2人の死亡が確認されている。

国立気象局(NWS)によれば、8州で少なくとも50個の竜巻が報告されていた。

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