モンブランで宝石発見の登山者、960万円分を取得 墜落機の貨物

発見された宝石/Mairie de Chamonix-Mont-Blanc

2021.12.08 Wed posted at 10:10 JST

(CNN) モンブラン山のフランス側で2013年にエメラルドやサファイアなどの宝石を発見した男性登山者がこのほど、当局が元の所有者を発見できなかったのを受け、全体の評価額の半分に当たる7万5000ユーロ(約960万円)分を手にした。

地元シャモニー・モンブランの議会が3日、フェイスブックへの投稿で明らかにした。

議会報道官が7日にCNNに語ったところによると、宝石は専門家が男性と地元議会に均等に分配し、それぞれ7万5000ユーロの評価額になるよう調整したという。


宝石は議会と発見者で均等に分けられた/Mairie de Chamonix-Mont-Blanc

議会は地元のクリスタル博物館で宝石を展示する方針。同博物館は現在改修中で、今月19日に再オープンする予定となっている。

西ヨーロッパ最高峰のモンブラン

議会によると、これらの宝石は1966年にモンブランに墜落したエア・インディアのボーイング707型機で運ばれていたもの。墜落により117人が死亡した。

同機にはインド原子力産業の父と言われるホミ・バーバ氏が搭乗していたことから、この事故は戦闘機やミサイルによる撃墜をほのめかす陰謀論の対象となっている。

50年には同じ地域に別のエア・インディア機が墜落し、搭乗していた48人全員が死亡した。

モンブランを扱った観光サイトによると、氷河の中からは機体の残骸がたびたび出土していて、86年には金属やワイヤ、降着装置の一部も見つかった。

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