「JPモルガンは中国共産党より長く続く」、CEOが冗談を「後悔」

JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)=6月29日、仏パリ/Michel Euler/Pool/AFP/Getty Images

2021.11.25 Thu posted at 12:11 JST

香港(CNN Business) 米銀大手JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は24日、同行は中国共産党よりも長く存続するとした先日の冗談について「後悔」の念を表明した。

ダイモン氏は23日、米ボストンでのイベントで、最近香港を訪れた際に中国共産党創設100周年に絡めた「冗談を言った」ことを明かしていた。

これによると、同氏はJPモルガンが中国事業100周年を最近祝ったことに触れ、「中国共産党は100周年を祝っている。JPモルガンも同様だ」と言及。そのうえで「私は我々の方が長く存続することに賭ける」と冗談を飛ばしたという。

ダイモン氏は含み笑いを浮かべながら、「中国ではこんなことは言えない」「どちらにしろ彼らは聞いているのだろうが」とも付け加えた。

JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)=6月29日、仏パリ

同氏の発言は、有力な企業幹部が中国指導部について率直な見解を表明する珍しい例となった。

だが、ダイモン氏は24日の声明でこの発言を撤回。「あのような発言はすべきではなく、後悔している。当社の力強さと息の長さを強調しようとした発言だった」と述べた。

JPモルガンの広報担当は、同行は中国に注力しており、ダイモン氏はボストンで「中国と中国国民が非常に賢く思慮深い」ことを明確にしていたと説明。「ダイモンは他国やその指導者について軽率もしくは敬意に欠けた発言をすべきではないと認識している」とも述べた。

JPモルガンは近年、中国進出を強化している。今年は中国国内に展開する証券事業の完全子会社化を規制当局から認められていた。

JPモルガンCEO「中国共産党より長く続く」、発言を後悔

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