家族の集まり、「全員接種済みならノーマスクも」 ファウチ氏

米ロサンゼルスの接種会場でモデルナ製ワクチンの接種準備を行う医療関係者/Francine Orr/Los Angeles Times/Getty Images

2021.11.22 Mon posted at 15:45 JST

(CNN) 25日の米感謝祭や来月のクリスマスなど家族で集まる機会が増える休暇シーズンに向け、ファウチ大統領首席医療顧問(米国立アレルギー感染症研究所長)は21日、自分と家族全員が新型コロナウイルスワクチンの接種を完了していれば、マスクを外して一緒に過ごすことができると強調した。

ファウチ氏はCNNのインタビュー番組で、自身もそうするつもりだと語った。ただし移動中や、周囲の人々の接種状況が分からない場合は、マスクを着けるべきだとも述べた。

「ワクチンを打てば休暇を気楽に楽しめる。打っていない場合はどうか気を付けて」「人と集まる時は、必要なら検査を受けて。ただしそれがワクチン接種の代わりにはならない」と訴えた。

米国では現在、5歳以上の国民がワクチン接種の対象になっているが、接種対象でありながら打っていない人も多い。米疾病対策センター(CDC)が19日に発表したデータによると、これまでに接種を完了したのは1億9600万人近くで、全人口の59%。一方で接種対象の26.6%にあたる8300万人は、まだ1回も接種を受けていない。

米ロサンゼルスの接種会場でモデルナ製ワクチンの接種準備を行う医療関係者

米国立衛生研究所(NIH)のコリンズ所長は21日、今年報告された新型コロナによる死者の大多数はワクチンを接種していない人々だと強調した。

同氏は、1日あたり1000人を超える死者のうち、ほとんどが未接種者だと指摘。今年の死者の中で、少なくとも10万人の死は「避けられたはず」との見方を示した。

米国内でワクチンを接種した人数の7日間平均は先週に比べ、約36%増加した。主な要因としては、子どもが新たに接種対象となったことが挙げられる。

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