12歳少年がカップルと犬を救助、ボーイスカウトの経験生かす 米ハワイ

デービッド・キングさんはボーイスカウトで担架の作り方を学んだ/courtesy Christine & David King

2021.11.17 Wed posted at 17:15 JST

(CNN) 米ハワイ州でハイキングしていた12歳の少年が、ボーイスカウトで学んだ経験を生かして、山中で動けなくなったカップルとけがをした飼い犬を救う出来事があった。

救助に貢献した少年はデービッド・キングさん。今年8月、母のクリスティーンさんと一緒にカイルアの自宅近くで約24キロのハイキングに出かけて戻る途中、道に迷ったカップルに出会った。2人は愛犬の「スモーキー」を助けようとしていた。

デービッドさんによると、カップルは水を飲み干し、携帯電話の電源も入らなくなっていた。ピットブルテリア犬のスモーキーは足に裂傷を負って歩けない状態で、カップルが持ち上げて運ぼうとしたが、スモーキーの体重は約45キロもあった。

このままでは2人が身動きできないまま暗くなってしまう恐れがあったことから、デービッドさんとクリスティーンさんは自分たちの水を分け、全員が助かる方法を考えた。

そこでデービッドさんがボーイスカウトで身に着けたスキルが役立った。地面に落ちたばかりの木の枝を見つけると、半分に折ってシャツをかぶせ、担架を製作。「犬が嫌がったので何度か挑戦して」(デービッドさん)、ようやくスモーキーを乗せると、全員で協力しながら無事、駐車場にたどり着いた。

デービッドさんたちは、けがをした犬を担架に載せて運んだ

「ボーイスカウトのスキルを使って人を助けることができたので、達成感を感じている」とデービッドさんは振り返る。

今はスモーキーを含めた全員が完全回復しているという。

しかしクリスティーンさんは、もし自分たちがカップルに遭遇しなければ、最悪の場合、救助要請が必要な事態になっていた可能性もあると指摘する。

ハイキングに出かける際は、ボーイスカウトの教えに従って、最低でもナイフや救急用品、雨具など10品目を携帯する必要があるとデービッドさんは話している。

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