(CNN) ブラジルのファリア通信相は16日、遠隔地のインターネット接続やアマゾン熱帯雨林の保護に向けた事業で、米宇宙企業スペースXと提携する方針を示した。
ファリア氏はツイッターに、米テキサス州で面会したというスペースXの創業者、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)と握手する場面の動画や写真を投稿した。
マスク氏は動画のなかで、「ブラジルで最も不便を強いられている人々、特に遠隔地の学校や病院にネット接続を提供する日を心待ちにしている」と述べている。ネット接続が改善されれば、アマゾンの監視を強化し、違法伐採や森林破壊を阻止することができるとも語った。
提携の条件など、詳細は発表されていない。
スペースXは、多数の人工衛星を使って高速の通信網を整備する「スターリンク計画」を進めている。
ファリア氏は通信省の声明を通し、同省の無線LAN(WiFi)整備計画とスペースXの技術を統合したいと述べた。
アマゾンの森林破壊に対しては、ブラジルの国立宇宙研究所(INPE)がすでに衛星画像による監視プロジェクトを実施している。INPEのプロジェクト担当者はCNNの取材に対し、スペースXとの提携については相談を受けていないと語った。