(CNN) 米国は8日、新型コロナウイルスのワクチン接種を終えた外国人旅行者に門戸を開放する。旅行者の受け入れは1年8カ月ぶりとなる。
新たな要件は空路、陸路、海路で発効し、新ルールの適用で、一部で混雑も発生しそうだ。
デルタ航空のエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は10月下旬、旅行業界の会議で、最初のうちは多少乱雑な仕事ぶりになるだろうとし、「残念ながら行列が発生する」と述べていた。デルタ航空の広報担当によれば、米国が国境再開を発表して以降、国際便の予約は6週間で450%増加した。
ジョン・F・ケネディ国際空港にも国際線の客がさらに戻ってくる/Spencer Platt/Getty Images
ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社によれば、ニューアーク・リバティー国際空港とジョン・F・ケネディ国際空港の8日の国際便の到着は1カ月前と比べて11%増加する見通しで、253便が到着する予定になっている。
国際的な空の旅は徐々に回復しそうだ。航空情報会社OAGによれば、12月に欧州から米国に到着する便の乗客数は、2019年12月の約67%となる見通し。
航空各社は、新型コロナウイルスのために休ませていた従業員や機体を復帰させつつある。人員の問題は、従業員に対するワクチン接種義務化によって悪化する可能性もあり、一部の航空会社で運航を複雑にしている。
税関・国境警備局(CBP)と運輸保安庁(TSA)も人員不足となっており、11月下旬の感謝祭の直前という連邦政府職員に義務付けられたワクチン接種期限が迫りつつある。
カナダやメキシコから陸路で米国に入る場合も交通量の多い場所は待機時間が増えそうだ。