45年前の殺人事件で容疑者逮捕、情報提供に基づき遺体発見 NY

ザイツさんはモッタ容疑者の理髪店の常連客だったとみられている/Queens County District Attorney

2021.11.05 Fri posted at 11:05 JST

(CNN) 米ニューヨーク市クイーンズ地区で45年前に起きた殺人事件に関連して、74歳の男が殺人の疑いで逮捕された。

クイーンズ地区検察の3日の発表によると、逮捕されたマーティン・モッタ容疑者(74)は1976年、第1次世界大戦の退役軍人だったクラレンス・ザイツさん(当時81)を殺害した疑いがもたれている。

「どれほど時間が経とうとも、どれほど多くの障害があろうとも、警察と検察は連携して犯罪を犯した者に裁きを受けさせる」。検察は声明の中でそう強調した。

ニューヨーク市警の4日の記者会見によると、ザイツさんは76年12月10日、モッタ容疑者の理髪店に出かけたまま帰宅せず、5日後に行方不明の届け出が出された。

その後もザイツさんの行方は分からないまま40年近くが経過。2019年3月になって、ザイツさんが失踪した年に起きた殺人事件について詳細を知っているという人物から警察に電話があった。

民家の裏庭で遺体が発見された=2019年3月、米ニューヨーク市クイーンズ地区

この人物はこれまでずっと、脅迫を恐れて事件についての情報を提供できなかった可能性があるという。

警察はこの人物から寄せられた情報に基づき、クイーンズにある民家の裏庭で遺体を発見。DNA鑑定などを手掛かりに、ザイツさんの遺体だったことを突き止めた。

さらに目撃者の証言などから容疑者が浮上し、モッタ容疑者の逮捕に至った。

ザイツさんはモッタ容疑者の理髪店の常連客で、普段から多額の現金を持ち歩くことで有名だった。このため捜査当局は、モッタ容疑者が現金を盗む目的でザイツさんを殺害したとみている。

モッタ容疑者は5日に裁判所に出廷する。有罪になった場合、25年以下の禁錮を言い渡される可能性がある。

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