ナイジェリア・ラゴス(CNN) ナイジェリアの経済中心地ラゴスで起きた建設中の高層住宅崩壊現場で、2日までに少なくとも10人が死亡、9人ががれきの中から救出された。
二十数階建ての高層住宅は1日に崩壊し、2日午前の時点でがれきの中から助けを求める声が聞こえていた。捜索救助隊は、まだがれきの下敷きになっている人たちの救助を急いでいる。
ナイジェリアではここ数年でビルの倒壊が相次ぎ、国の建築規制などに対して懸念の声が強まっている。
崩壊した高層住宅/Pius Utomi Ekpei/AFP/Getty Images
現場には2日、崩壊に巻き込まれた建設作業員などの家族らが集まり、不安そうな様子で捜索活動を見守っていた。
捜索救助隊の関係者は2日、現場で報道陣に対し、ビルの中に閉じ込められた人たちと話をしていると説明、さらに多くの生存者を救出できるとの見通しを明らかにした。
倒壊した高層住宅はラゴスの高級住宅街にあり、2年前から建設が始まっていた。宣伝パンフレットによると、屋上のプールや500万ドル(約5億7000万円)のペントハウスもあり、「7つ星ホテル級」をうたった豪華マンションだった。
しかし州政府によれば、今年7月には建築違反を理由に封鎖されていたという。
倒壊原因は現時点で不明。ラゴス州政府によると、当局が倒壊原因を調べるとともに、周辺の建築物がダメージを受けた可能性もあるとみて調査を続けている。