マスク着用求められ10代の遊園地係員に暴行、カップルに実刑判決 米

事件のあった遊園地、セサミ・プレイス=米ペンシルベニア州/WPVI

2021.10.29 Fri posted at 12:05 JST

(CNN) 米ペンシルベニア州フィラデルフィア郊外の遊園地でマスク着用を求められて10代の係員に暴行したとして起訴されたカップルが、同州の裁判所で実刑判決を言い渡された。

裁判書面によると、ニューヨーク州のトロイ・マッコイ被告(41)は25日に5~10年の禁錮を、シャケラ・ボンズ被告(32)は4~23カ月の禁錮をそれぞれ言い渡された。

ペンシルベニア州バックス郡検察によると、2人は昨年8月、同州ラングホーンの遊園地で10代の男性係員からマスク着用を求められ、この係員に暴行を加えたとされる。同園は当時、公共の場での常時マスク着用を義務付けていた。

乗り物待ちの行列に並んでいたマッコイ被告は係員からマスク着用を求められたことに腹を立てて罵声を浴びせ、係員はいったんその場を離れたが、後に別の乗り物で再び両被告に出くわした。

乗り物を降りたマッコイ被告は、教訓を教えてやると言って係員の顔面を殴った。係員が地面に倒れて意識を失った後も、マッコイ被告は暴行を続けたとされる。

トロイ・マッコイ被告(左)とシャケラ・ボンズ被告(右)

CNN提携局WPVIによれば、係員はあごを骨折して歯にけがを負い、手術を受けた。

バックス郡の陪審員は7月9日、両被告に有罪評決を言い渡していた。

マッコイ被告は加重暴行などの罪で有罪とされる一方、共謀罪では無罪となった。

ボンズ被告は単純暴行罪で有罪評決を受けたが、別の係員に対する単純暴行罪は無罪となった。

マッコイ被告は遊園地に対する賠償を命じられ、両被告とも同園への入場や被害者との接触を禁じられている。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。