サッカー選手乗せた小型機の墜落事故、飛行手配した被告に有罪評決 英

サラ選手はイングランド・プレミアリーグのカーディフ・シティへ移籍が決まったばかりだった/LOIC VENANCE/AFP/AFP/Getty Images

2021.10.29 Fri posted at 11:15 JST

(CNN) フランスから英国へ向かう途中だったサッカーのエミリアーノ・サラ選手(28)を乗せた小型機がイギリス海峡に墜落した2019年の事故で、英カーディフの刑事法院は28日、機体の安全を危険にさらした罪で飛行を手配したデービッド・ヘンダーソン被告に有罪評決を下した。

サラ選手はアルゼンチン出身。当時フランスのサッカーチーム、ナントからイングランド・プレミアリーグのカーディフ・シティへ移籍が決まったばかりだった。

墜落事故は19年1月21日、パイロットのデービッド・イボットソンさん(59)とともにフランス西部のナントから英ウェールズのカーディフに向かう途中に起きた。

サラ選手の遺体は同年2月6日、民間の捜索隊が機体の残骸から回収。イボットソンさんの遺体は見つかっておらず、機体も回収されていない。

ヘンダーソン被告の量刑は11月12日に言い渡される。

英カーディフの刑事法院はヘンダーソン被告に有罪判決を下した

PAメディアによると、裁判所はヘンダーソン被告が米国製の機体を飛行させる際に必要な許可や、商業目的の航空運送事業を行う上で必要な事業許可を取得していなかったことを確認した。

被告はすでに、「有効な許可や承認を得ずに旅客を輸送しようとした」ことを認めていた。

量刑は機体を危険にさらした罪で最大禁錮5年、その他のより軽い罪で禁錮2年となる可能性がある。PAメディアが報じた。

サラ選手の遺族の代表者はCNNへの声明で、判決を歓迎しつつも機体の整備記録に関する重要な情報が依然として明らかになっていないと指摘。残された疑問の答えは、来年2月から始まる予定の調査によってのみ確定できるとの見方を示した。

声明はさらに、当該の調査に関わる全ての人々に対して資料の完全な公開を強く望むと付け加えた。

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