「爆弾低気圧」で猛烈な暴風被害、50万軒以上が停電 米北東部

なぎ倒された木=27日、米マサチューセッツ州モールデン/Malden Police Department

2021.10.28 Thu posted at 13:35 JST

(CNN) 米北東部が発達した「爆弾低気圧」に直撃され、ハリケーン並みの暴風によって倒木や送電線寸断などの被害が相次いだ。マサチューセッツ州やロードアイランド州では50万軒以上が停電に見舞われている。

爆弾低気圧の影響で、26日には一部地域で洪水が発生。沿岸部は27日午前にかけて猛烈な暴風に見舞われた。

停電情報サイトによれば、27日午前の時点でマサチューセッツ州を中心に60万軒以上が停電していたが、同日午後5時ごろまでに状況は改善されている。


座礁したボート=17日、米マサチューセッツ州コハセット/Cohasett (Massachusetts) Police Department

ボストン地域では大量の樹木が倒壊した。CNN提携局WBZによると、ボストン南部のミルトンでは倒れた木が住宅の屋根を直撃。屋根の下の寝室では3歳児が寝ていたが、けが人はなかった。

マサチューセッツ州サウスショア地区でも暴風による被害が出ている。ボート数隻が岸まで吹き飛ばされ、樹木が根本から倒れ、バラック小屋が学校の運動場に吹き飛ばされてバラバラになった。

木が倒れ、乗用車に直撃した=27日、米マサチューセッツ州フェアヘイブン

マサチューセッツ州やロードアイランド州では27日午前、風速33メートル以上の猛烈な暴風が観測された地域もあり、米気象局(NWS)は沿岸部の住民に対し、窓から離れるよう呼びかけた。同州エドガータウンでは最大瞬間風速約42メートルを記録した。

気象局は、同州南東部で車を運転しないよう呼びかけている。

爆弾低気圧は急激に発達して勢力が強まる暴風雨で、気圧が低くなるほど勢力が増す。


家屋の壁に打ち付ける波=26日、米マサチューセッツ州フェアヘイブン/Peter Pereira/The Standard-Times/AP

26~27日にかけて短時間で約50~200ミリの雨が降った地域もあり、ニュージャージー州とニューヨーク州は知事が事前に非常事態を宣言していた。

ニューヨーク州からバージニア州にかけての一帯では、27日も河川の氾濫(はんらん)が続いている。

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