(CNN) 米政府に気候変動対策の行動を求める若者5人のグループが、ホワイトハウス前の広場で先週からハンガーストライキを続けている。
グループは20日からハンストに入った。リーダーの環境活動家キドゥス・ガーマさん(26)はCNNとのインタビューで、23日には吐き気やめまいの症状で救急病院へ運ばれたと語った。翌朝まで医師の観察を受け、ハンストに戻ったという。
ガーマさんは「きょうでハンスト7日目。体が痛み、胃袋も体も空っぽ、絶えず頭痛がある」「みんな筋肉が分解される段階にきている」と話す。
ガーマさんは今年5月にも、気候変動がもたらした災害の跡をたどるというテーマの下、ニューオーリンズからヒューストンまで全長約640キロの行進に参加した。
「バイデン大統領が戦い始めてくれるのを待っている」と、ガーマさんは訴える。
5人は26日、バイデン氏とクレイン大統領首席補佐官にあてて書簡を送付。議会で審議されている経済対策法案に、強力な気候変動対策の条項を盛り込むよう要求した。
25日には、気候変動問題を担当するマッカーシー大統領補佐官、ジョン・ケリー大統領特使とオンラインで面会した。メンバーの1人は、ケリー氏から議会での審議は順調だと聞いたが納得できないと主張した。
議会では最近、バイデン氏のクリーン電力計画が経済対策法案から削除された。メンバーらは要求が通るまで「無期限」でハンストを続ける構え。SNS上ではほかの活動家や専門家も連帯を表明し、自らハンストに参加する写真などを投稿している。
ハンストで気候変動対策を訴え 米