(CNN) 映画「Rust」の撮影現場で銃の誤射が発生し、撮影監督の女性が死亡した件で、米ニューメキシコ州地区検察の報道官は26日、刑事訴追の可能性を排除していないことを確認した。依然として捜査が進行中だとしている。
刑事訴追の可能性については、米紙ニューヨーク・タイムズが同日、サンタフェ郡地区検事とのインタビューの後に最初に報道。この地区検事はインタビューで、「我々は何も排除していない」「現時点では刑事訴追を含む全ての選択肢がテーブルにある」と述べた。
また「小道具の銃」という言葉は誤解を招くもので、撮影監督のハリーナ・ハッチンズさんの死亡につながったのは「本物の銃」であり、「アンティークの時代の適切な銃」だったとの見方も示した。
タイムズ紙が検事の話として伝えたところよると、現在は弾道に焦点を置いた捜査が行われている。使用されたのはどの種類の銃弾か、俳優のアレック・ボールドウィンさんが発射した銃に弾を込めたのは誰かを確定する目的がある。
撮影セットには膨大な量の銃弾があったため、使用されたのはどの種類の銃弾だったかを見極める必要があるという。
地区検察は27日午前に予定されるサンタフェ郡保安官事務所との共同記者会見に参加するとみられている。
この事案は22日、サンタフェ郡のボナンザクリーク牧場で発生。撮影監督のハッチンズさんが死亡したほか、監督のジョエル・ソウザさんが肩を負傷した。宣誓供述書によると、ソウザさんは調べに対し、ボールドウィンさんが銃を素早く抜く練習していた際に小道具の銃が暴発したと証言している。