ニューデリー(CNN) インド南部で豪雨による洪水と土砂崩れがあり、少なくとも22人が死亡したほか、5人が行方不明になっている。
ケララ州では15日から大雨に見舞われ、川の水位が上昇して道路が冠水し、車両が泥水に沈んだ。一部の家屋は破損された。
救助活動は16日から続いており、インド軍が支援を行っている。インド国家災害対応部隊は、ケララ州の南部や中部に11部隊を派遣した。
大雨で鉄砲水が発生し家が壊れた住人が犬を抱きかかえる=16日、ケララ州/Appu S. Narayanan/AFP/Getty Images
州の当局者によれば、コッタヤムで起きた土砂崩れによって13人が死亡した。イドゥッキで発生した土砂崩れでは9人の遺体が収容され、2人が行方不明となっている。マラップラムでは3人が行方不明。
州の災害管理当局によれば、少なくとも6455人が州内184カ所の避難キャンプに避難した。
インド気象庁によれば、今回の大雨はアラビア海南東やケララ州の上空にある低気圧によってもたらされた。大雨は18日には弱まるとの見通しが示されたが、CNNの気象の専門家によれば、依然として今後数日中にこの地域に50~100ミリの雨が降る見通し。
人口330万人のケララ州には5月後半から9月の雨季の間、定期的に大雨が降る。しかし、ここ数年は洪水や土砂崩れの頻度が増え、被害も大きくなっている。
インド南部で大雨、洪水や土砂崩れで犠牲者