(CNN) 米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は28日、新型コロナウイルスワクチンの追加接種後に起きる副反応は2回目接種後と同程度だとする研究結果を報告した。
ワレンスキー氏は新型コロナ対策に関するホワイトハウスでの記者会見で、CDCの疫学週報に掲載された副反応に関する研究結果を説明。追加接種後の副反応は頻度、症状とも2回目の接種後に似ていて、大半が軽度か中等度のまま、短期間で終わることが分かったと述べた。
報告によれば、米国内で今月19日までに221万人がワクチンの追加接種を受けた。このうち2万2191人が、CDCのアプリを通して接種後の体調を報告した。
それによると、健康状態に影響があったのは全体の約32%に相当する7000人前後、接種翌日などの日常生活に支障が出たのは約28%の6200人あまりだった。
よくある副反応としては接種部位の痛み(71%)、倦怠(けんたい)感(56%)、頭痛(43.4%)が挙げられた。痛みを訴えたグループで、日常の活動が困難または不可能なほど重かった人は7%前後だった。
全体の2%あまりが医療機関にかかり、13人が入院していたが、その理由はアプリからは判別できない。
1回目からの副反応を記録していた1万2591人のうち、追加接種後に局所反応を訴えた人の割合は79.4%、全身反応は74.1%だった。2回目接種後の局所反応77.6%、全身反応76.5%と似たような割合だ。
報告はまた、予想外の有害な反応はみられなかったとして、追加接種は安全との見方を示している。
追加接種を最初のワクチンとは別の種類にしたケースもあったが、何らかの結論を導き出すには数が少なすぎるという。