(CNN) 米カリフォルニア州北部で発生した山火事に関連して、カナダを目指してハイキングしていた女が飲み水を煮沸しようとして火災を発生させたとして、放火の罪で起訴された。同州シャスタ郡地区検察が明らかにした。
起訴されたのはアレクサンドラ・スーベルネバ被告(30)。緊急事態宣言中の放火事件として重罪に問われ、9年以下の禁錮を言い渡される可能性がある。火災はまだ鎮火していないことから、今後追起訴される可能性もある。
同被告が引き起こしたとされるフォーン火災は今月22日に発生し、27日の時点で50%しか食い止められていない。これまでに3440ヘクタールあまりを焼失した。
当局によると、スーベルネバ被告は24日に出廷し、無罪を主張している。
カリフォルニア州消防局によると、スーベルネバ被告は22日、同州北部のマウンテンゲート地区で目撃され、採石場の係員から立ち入り禁止を告げられても歩き続けた。
その後、のどが渇いて水たまりを見つけたものの、クマの尿が混じっていたことからティーバッグで水をろ過しようとしたと供述。それがうまくいかなかったので、水を煮沸するために火を起こそうとしたが、湿っていて火が付かなかったと話しているという。
同被告はそのまま水を飲み、丘を登って歩き続けたが、山中で身動きできなくなって消防を呼び、脱水状態と診断された。消防の調べに対し、火をつけようとしたと供述したとされ、身柄を拘束された。
同被告はCO2カートリッジとライター、「緑の葉のような成分を含む白い物体」を所持していたという。
保釈金は15万ドル(約1660万円)に設定された。次回は10月5日に出廷する。