フランス軍、アフリカのISIS系組織指導者を殺害 

フランスのエマニュエル・マクロン大統領=6日、フランス・パリのエリゼ宮(大統領府)/Chesnot/Getty Images

2021.09.17 Fri posted at 09:43 JST

(CNN) フランス政府は16日、過激派組織「大サハラのイスラム国(ISIS―GS)」の指導者アドナン・アブワリド・サハラウィ容疑者をフランス軍がドローンで攻撃して殺害したと発表した。

フロランス・パルリ軍事相が記者会見で語ったところによると、西アフリカのマリでフランス軍が主導する上空からの作戦と地上作戦を展開。2人が乗ったバイクを攻撃し、サハラウィ指導者が負傷して死亡した。作戦は8月17~22日の間に行われた。

パルリ軍事相は16日のツイートで、同組織は「決定的な打撃」を被ったと指摘。マクロン大統領は「サハラのテロ組織に対する我々の戦闘における重大な勝利」と位置付けた。

ISIS―GSは、サハラウィ指導者が国際テロ組織アルカイダ系のグループから離れて2015年に組織した。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領=6日、フランス・パリのエリゼ宮(大統領府)

17年にニジェールで米軍が襲撃されて米兵4人が死亡した事件では、サハラウィ指導者が犯行を認める声明を出していた。

米国務省は18年にISIS―GSを外国テロ組織に指定。19年に500万ドル(約5億5000万円)の賞金をかけ、サハラウィ容疑者の行方を追っていた。

フランス大統領報道官の声明によると、サハラウィ容疑者はニジェール、マリ、ブルキナファソで大勢の市民や治安部隊が死亡した攻撃に関与した。20年にフランスの人道支援活動家6人と運転手、ガイドが殺害された事件では、同容疑者が個人的に指示を出していたとされる。

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