英エリザベス女王、建国記念日に合わせ北朝鮮に祝電 王室が確認

英エリザベス女王=6月30日、英スコットランド・グラスゴー/Jane Barlow-WPA Pool/Getty Images

2021.09.15 Wed posted at 11:12 JST

ロンドン(CNN) 英エリザベス女王が今月9日の北朝鮮の建国記念日に合わせ、同国の国民に祝電を送っていたことが分かった。英王室が確認した。

王室報道官によると、祝電は従来と同様、女王に代わって英国の外務・英連邦・開発省(FCDO)から送られたという。

これについて王室は、世界各国の他の国家記念日でも行っている標準的な慣行だと説明。「女王陛下は他の国家元首とやり取りする際、FCDOの助言に基づき行動している」と述べた。

FCDOの報道官は「これまでの年と同じく、女王陛下は建国記念日に合わせて北朝鮮国民にメッセージを送った」としている。

英エリザベス女王=7月11日、英イングランド・エガム

北朝鮮は建国記念日の9日、首都・平壌で深夜の軍事パレードを実施。金日成広場には金正恩(キムジョンウン)総書記も姿を見せ、集まった人に手を振ったものの、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」によると、演説を行ったとの言及はなかった。

北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は13日、正恩氏が今月7日にエリザベス女王から受け取ったメッセージを公開。「朝鮮民主主義人民共和国の人々が建国記念日を祝うのに合わせ、将来を祈念するメッセージをお送りする」との内容だという。

北朝鮮は新型コロナウイルス感染者の流入を防ぐため、2020年に外部世界とのつながりをほぼ断った。他国の外交官や援助関係者の大部分は、物不足や日常生活への厳しい制限を理由に北朝鮮を離れている。

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