キューバ、2歳児以上へのワクチン接種を開始 幼児対象は世界初

新型コロナワクチンを接種する子ども=8月24日、キューバ・ハバナ/Ramon Espinosa/AP

2021.09.10 Fri posted at 10:36 JST

ハバナ(CNN) キューバ政府が、2歳以上の子どもへの新型コロナウイルスワクチンの接種を開始したと、国営メディアが報じた。

諸外国が子どもへの接種を最終的には実施する意向を示す中、子どもたちを学校へと戻すべく、幼児を対象にワクチンの接種を開始したのは、キューバが初めてとみられている。

同国では新型コロナウイルス感染症の流行の最中、ほとんどの場合、対面授業は中断されたままとなっている。子どもたちは登校する代わりに、毎日数時間、テレビで教育番組を視聴。共産党政権が統治する同国では、インターネット環境が整備されている家庭は今もまれだという。

同国はこれまで、ワクチンの入手を諸外国に頼るよりも、国産ワクチンの開発を重視してきた。

新型コロナワクチンの研究の一環で接種を受ける3歳の子ども=8月24日、キューバ・ハバナ

保健省によると、これまで400万人超の国民が接種を完了。政府は子どもたちの接種者数を公表していないが、子どもへのワクチン接種キャンペーンが今週、シエンフエゴス州で開始されたと発表した。同州では新規感染例と死者数が急増しており、医療システムがひっ迫しているという。

同国政府はまた、海外渡航が再開される11月半ばまでに、全人口の90%超に当たる1120万人へのワクチン接種を終えたいとしている。

同国では現時点で、新型コロナ感染症による死者数を6056人としているが、当局者は最近、死者数はさらに多い可能性があると認めていた。

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