パンジシールでの戦闘激化、タリバンが渓谷へさらに進入 アフガン

パンジシール州がタリバン支配下に入ったという未確認の情報を受けて祝砲を撃つタリバン戦闘員=3日、カブール/Victor J. Blue/The New York Times/Redux

2021.09.06 Mon posted at 15:26 JST

(CNN) アフガニスタン北部のパンジシール渓谷の一部で5日、イスラム主義勢力タリバンと、タリバンの統治に抵抗する武装勢力「国家抵抗戦線(NRF)」が戦闘を繰り広げている。

パンジシール州はアフガン首都カブールの約140キロ北に位置し、地下資源も豊富な山間部にあり、アフガン全34州のうち唯一タリバンによる実効支配を受けていない。

同地は旧ソ連による侵攻時にも戦闘の拠点となり、今回も抵抗運動の中心地となっている。同州の戦闘員は1990年代後半の旧タリバン統治時も抵抗を続けていた。

タリバンの報道官は5日、CNNに対し、パンジシール州の全地区のうち州都のバザラックとロカ地区以外をタリバンの戦闘員が掌握したと述べた。

NRFのマークがあるトラックがバンジシール渓谷の上に見える

報道官はNRF側が司令官も含めて多大な犠牲者を出したとし、可能な限り早期にパンジシール州の敵対勢力を一掃したいと述べた。タリバンの戦闘員は現在、両地区に進行しているという。

一方、NRFの報道官は5日、ツイッターへの投稿で、パリアン地区からタリバンを一掃したと述べた。「少なくとも1000人のテロリストが逃げ道をふさがれて閉じ込められた。そうした攻撃者全員が逃亡や撤退の際に、抵抗戦線の戦闘員から支援を受ける住民に殺されたり、投降したり、または拘束を受けたりした」と記述し、捕虜の多くは外国人で、その大半はパキスタン人だと指摘した。

CNNは直近の戦闘について独自に死傷者数を確認できていない。

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