(CNN) 西アフリカ・ギニア軍は5日に放送した声明で、憲法の停止を発表した。アルファ・コンデ大統領(83)の顧問はCNNの取材に対し、コンデ大統領が拘束され、クーデターが発生したと語った。大統領の居場所は分かっていない。
ギニア軍が放送した動画には、軍将校のママディ・ドゥンブヤ氏が特殊部隊の制服姿で登場し、コンデ大統領を逮捕して憲法や政府を停止させたと発表。陸と空の国境封鎖も宣言した。地元メディアもこの動画を放映した。
ドゥンブヤ氏は「我々はもはや、1人の男に政治を委ねることはしない。政治は国民に委ねる。我々はそのためにある。国家を救うのは兵士の義務だ」と述べている。
軍はその後、国営テレビを通じて全土に夜間外出禁止令を出し、コンデ大統領は無事だと伝えた。
閣僚や政府機関のトップに対しては、6日午前11時の会議に出席するよう指示、「出席しない場合は国家集結・発展委員会(CNRD)に対する反逆とみなす」と通告した。
SNSへの投稿やCNNの取材に応じた目撃者の証言によると、首都コナクリでは5日、銃声が鳴り響き、官庁街には武装した兵士が配備されていた。
コンデ大統領がギニア兵に拘束される場面をとらえたと思われる動画も出回っている。
これに先立ち在ギニア英国大使館は、コナクリの数カ所で銃撃が続いていると述べ、警戒を呼びかけていた。
首都で市民が軍の車両に歓声を上げ、旗を振る動画もSNSに出回っているが、CNNはこの動画の信憑(しんぴょう)性を確認できていない。