森林火災で市内全域に避難指示 米カリフォルニア州北部

米カリフォルニア州北部で山火事が猛威を振るっている/Andy Barron/RGJ/USA Today Network

2021.08.31 Tue posted at 17:08 JST

(CNN) 米カリフォルニア州北部のネバダ州境沿いに位置するタホ湖岸のサウスレークタホ市に森林火災が迫り、30日に市内全域を対象とした避難指示が発令された。

市当局者はCNNとのインタビューで、万全を期しての発令だと述べた。市外へ向かう道路は同日、住民らの車で大渋滞となった。

州消防当局によると、この火災は14日に発生し、これまでに5人が負傷、建物650棟以上が全焼した。

強風と乾燥のため、29日にはさらに大きく延焼。消防当局は30日午前、サウスレークタホへの避難勧告を避難指示に切り替えた。

避難指示を受けた住民の移動で渋滞となった道路

市内の病院は同日夜のツイートで、入院患者を近隣の提携施設へ搬送していると述べた。

30日の時点で焼失面積は約7.2万ヘクタールに達し、鎮火率は14%にとどまっている。

現地では今週も危険な気象条件が続くと予想される。ネバダ州のシソラック知事は30日、火災が数日中に州境を越える恐れがあるとして、緊急事態宣言を出した。

カリフォルニア州ではこのほかにも数カ所で大規模な森林火災が続いている。米軍は全米省庁合同火災センター(NIFC)の要請を受け、30日から陸軍兵約200人を現地に派遣して消防活動を支援すると発表した。

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