カブール空港周辺の群衆に攻撃計画との情報、米大使館「直ちに退避を」

カブール国際空港のゲートに集まる群衆をとらえた衛星写真=23日/Satellite image ©2021 Maxar Technologies

2021.08.26 Thu posted at 12:44 JST

(CNN) アフガニスタンの首都カブールで、空港周辺に詰めかけた人たちを狙う攻撃の懸念が強まっている。米国防当局者はCNNの取材に対し、過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)の分派組織「ISIS―K」の攻撃計画に関する具体的な情報があると語った。

国防当局者によれば、イスラム主義勢力タリバンと敵対するISIS―Kには、空港を混乱状態に陥れる狙いがある。同組織に攻撃を仕掛ける能力があり、実際に攻撃を計画していることを示唆する情報が相次いで入っているという。

在カブールの米大使館は、空港のゲートから直ちに離れるよう促し、「カブールの空港のゲート前は治安上の脅威がある。米政府から個別の指示がない限り、現時点で空港へ行くことは避け、空港のゲートを避けるよう、米国民に勧告する」とした。

バイデン大統領は24日、「ISIS―Kが空港を狙って米軍や連合軍および罪のない市民を攻撃しようとしている」と述べていた。

カブールに近いバグラム刑務所など2カ所の刑務所では、タリバンが首都に向けて進攻する中で、ISIS―K系の受刑者100人以上が脱獄し、懸念が一層強まっていた。

地域のテロ対策関係者はCNNに、ISIS―Kのメンバー数百人がカブール東部の2カ所の刑務所から脱獄した可能性があると語った。両刑務所ともタリバンがカブールに入って間もなく、タリバンに制圧されていた。

カブール国際空港のゲートに集まる群衆をとらえた衛星写真=23日

タリバンの報道官は24日、「悪意を持つ者たちが、人々やメディアを攻撃して傷つけることで治安状況をかき乱したがっているとの情報がある。傷つきたくなければ空港に近づいてはいけない」と強調した。

アフガン政府の元当局者によると、バグラム刑務所では7月の時点でタリバンやアルカイダ、ISISのメンバーや犯罪者など約5000人が服役していた。

ISIS―Kはシリアとイラクで台頭したテロ組織ISISの分派。「K」はアフガニスタンやパキスタンなどの地域をさす「Khorasan(ホラサン)」の名称に由来する。

カブールで組織されたISIS―Kの支部は2016年以来、首都や周辺で相次いで自爆攻撃を行っていた。

今年5月にはカブール市内の女子校を攻撃して少なくとも68人を殺害し、165人以上を負傷させた。6月には地雷除去の慈善団体が攻撃され。少なくとも10人が死亡、16人が負傷した。

ISIS―Kはここ数年、アフガニスタン東部、特にナンガハル州とクナール州で勢力を強めている。昨年8月にはアフガン軍や警察がとらえたISIS―Kの支持者数十人を脱獄させる目的で、ナンガハル州の州都ジャララバードの刑務所を襲撃した。

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