バイデン大統領、在アフガン米軍の駐留延長を初めて示唆 米市民の退避確保で

アメリカのジョー・バイデン大統領=18日、米ワシントンDCのホワイトハウス/Susan Walsh/AP

2021.08.19 Thu posted at 11:56 JST

(CNN) バイデン米大統領は18日、アフガニスタンからの退避を望む全ての米国人市民が出国するまで米軍部隊をとどまらせる意向を初めて示唆した。だが米国に協力したアフガニスタンの人々を同じように出国させることについては言及を避けた。

米ABCニュースとのインタビューでバイデン氏は、政権が設定した軍部隊の撤収期限である今月31日までに、米国としてはアフガニスタンに滞在する米国人市民全員が退避すると考えていると説明。

米軍部隊は8月31日を過ぎてもアフガニスタンにとどまる可能性があると理解すべきかどうか問われたバイデン氏は、「いや、米国としては、我々が8月31日を前に完了するよう試みていくと考えるべきだ」と答えた。

だがバイデン氏はさらに、「もし米国人市民が取り残されている場合には、我々は全員を退去させるまで残り続けることになる」と述べた。

アメリカのジョー・バイデン大統領=18日、米ワシントンDCのホワイトハウス

ただ、今月末を超えて米軍部隊の駐留を延長させる可能性は、米国が主導して進める、戦争中に米国に協力したアフガニスタンの人々の退避にまで適用されることを必ずしも意味しない。

バイデン氏は、同国から出国しようとしているアフガニスタン人協力者とその家族は5万人~6万5000人と米国側が推定していることを明らかにし、8月31日の期限を前にアフガニスタンから彼らを出国させるため、さらなるペースで退避を進展させていく必要があると述べた。

もし協力者ら全員が退避できない場合、米軍部隊をとどまらせるかどうかを問われたバイデン氏は、「全員を出国させることに責任がある。実際に我々も、退避しなければならない人々も全員退去できる。われわれはそれに向けて進んでいるし、そうなると思う」と述べた。

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