黒人女性、米FBI特殊作戦部隊の訓練に初の参加

米FBI特殊作戦部隊の訓練に参加する初の黒人女性とみられるタイさん/FBI

2021.08.12 Thu posted at 18:30 JST

(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は12日までに、凶悪事犯などに対処する特殊作戦部隊の隊員となる訓練の参加者に、米領プエルトリコの黒人系の女性が選抜されたと発表した。この訓練に加わる初の黒人系女性とみられるとした。

報道発表文で米陸軍予備役兵とされる32歳の「タイ」と呼ばれるこの女性の身元には触れなかったが、任務遂行へ向けた10週間の訓練に参加するとした。

試験に合格した場合、プエルトリコの首都サンフアンのFBI支部の特殊作戦部隊に試用要員として参加。半年から1年半をかけてさらに訓練を重ね、正式な要員としての評価を得ることに挑戦する。

訓練では射撃の能力、機敏さや緊迫した場面での正確な判断力などが問われる。

タイさんは4年前にサンフアンのFBI要員として勤務開始。プエルトリコのFBI支部で働き、非公選の当局者などが関与する汚職疑惑などの捜査に携わった。

接近戦の訓練で銃器を構え、建物内に入る

FBIへの志願の動機は、米フロリダ州オーランドで2016年に発生した性的少数者が集まるナイトクラブで起き、49人が死亡した銃の乱射事件でのFBIの組織だったやるべきことはやる捜査手法への驚きだった。

タイさんはFBIに加わる前、オーランドの保安官事務所で保安官補として5年間勤務。

「私の前にFBIで働いていた黒人系の女性にはっきりと感謝したい」とも表明。「最初の女性がいなかったら現在の女性要員の多さは生まれなかった」と主張した。

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