(CNN) クロアチアにある無人島、ロクルム島での初のヌーディストビーチ体験に出発する前に、不安に駆られた私はあえてビキニを家に置いて行った。
見知らぬ人々の前で裸になることへの恐怖心で、土壇場で自ら旅行を取り止めるのを防ぐにはそうするしかなかった。
島の南東に位置する岩だらけのビーチをざっと見渡した後、水際の岩の上に落ち着いた。そこなら体を冷やしたい時や恥ずかしくなった時、すぐに海に飛び込めるからだ。しかし、日光で体が温まるにつれ、人前で裸になることへの不安はすぐに消えた。
ほどなくして、望遠レンズ付きのカメラを握りしめた旅行者で混み合う1隻のボートが海岸に近付いてきた。慌てて海に飛び込むと、濃い青色の海のおかげで旅行者たちの好奇の目にさらされずに済んだ。
邪魔は入ったものの、私のヌーディストビーチへの愛は2016年のこの日に正式に始まり、すぐに行く先々でヌーディストビーチを探し求めるようになった。
私にとって自分の抑制を水着とともに手放せるのは、この上なく解放感に浸れる体験だ。
自分の自然な姿を受け入れ、(普段は)日光を浴びることのない体の部分にビタミンDを浴びることにより、欠陥だらけの自分の体を受け入れ、称賛する。
またヌーディストビーチのおかげで、腹回りの脂肪、妊娠線、にきび痕が気にならなくなった。ヌーディストビーチにいると、人目が全く気にならない神聖な空間にいるような気分になる。
ヌーディストビーチでの注意事項
まだヌーディストビーチに行ったことはないが、思い切って行ってみようと思っている人のために、その体験をできるだけ快適なものにするために頭に入れておいて欲しい大切なことがいくつかある。
まず、そのビーチで人前で裸になることが合法であるかを確認し、現地の法律を尊重すること。
またトイレや飲食店など、自分に必要なサービスが利用できるビーチを探すことも大切だ。私は、ヌーディスト向けではない普通のビーチから離れた場所にあるビーチを選ぶことにしている。
中には物理的な壁でビーチを区切っている所もある。また人口の多い沿岸部から離れた場所にある、整備されていない自然のままのヌーディストビーチも多い。
見物人の視線が心配なら、モンテネグロのウルツィニにあるヌーディストの島、アダ・ボヤナのような場所に行くのもいい。この島では裸になることが義務付けられている。
初心者には、ジャマイカのネグリルにあるカップルズのような保護された専用のヌーディストビーチがあるリゾートもおすすめだ。
どのヌーディストビーチに行くにしても、座るための敷物、日焼け止め、行きと帰りに着る適当な服を必ず持参すること。
そして日光浴をしている人々をじろじろ見つめない。周りの人々を尊重し、公の場所で性的行為は行わない。
裸でパーティーをしたい人向けのヌーディストビーチクラブ・リゾートもあるが、公共のヌーディストビーチは通常、のんびりとした雰囲気だ。私はよく1人でヌーディストビーチに出かけるが、他人のことは全く気にしない人が多いので、1人でも安心して過ごせる。
女性専用のヌーディストビーチも
中には女性専用のヌーディストビーチもある。ウルツィニにあるレディース・ビーチは今までで1番のお気に入りだ。このビーチは写真撮影が禁止されており、プライバシーが守られているので、安心して水遊びが楽しめる。
またこのビーチは、周りに海岸を保護するための高いフェンスが設置されており、のぞき見できないようになっている。
新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)の影響で1年以上家に閉じこもっている人には、ヌーディストビーチで日光浴をするという考えは非常に魅力的かもしれない。
ビーチは一般に過密でなければ訪問するリスクは低く、さらにヌーディストビーチは人里離れた場所にあることが多い。
また裸で日光浴をする人々は通常、互いのプライバシーを尊重し、ビーチでも互いに間隔をあけるので、ソーシャルディスタンスの維持も難しくない。