ビル・ゲイツ氏、売春あっせんで起訴の実業家との交際を後悔「大変な過ち」

ビル・ゲイツ氏が未成年の売春あっせんに問われたエプスタイン被告との交際を後悔/CNN

2021.08.06 Fri posted at 14:00 JST

(CNN) 米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は4日、CNNのインタビューに応じ、未成年者の売春をあっせんした罪に問われていた大富豪のジェフリー・エプスタイン被告と会ったことを後悔していると話した。

ゲイツ氏は4日、CNNアンカーのアンダーソン・クーパー氏に対し、「彼と一緒に過ごしたこと、居合わせたことで彼に対する信用を与えてしまったことは大変な過ちだった」と述べた。

また同被告とは、世界の健康問題に対処するため、さらなる額の資金を調達したいとの思いから会っただけだとし、「彼と複数回、ディナーを共にした。彼が持つ人脈を通じて、グローバルな健康問題のために数十億ドルもの支援金が得られると彼が話していたことが、明らかになるかもしれないと期待していた」と説明。「それが本当の話ではないように思えた時、関係は終わってしまった」と話した。

ニューヨークの連邦地検は2019年7月、性的人身売買のネットワークを運営し、そこで未成年の少女ら数十人を性的に虐待したとして、そうした疑惑が長年にわたってつきまといつつ、政界ともつながりを有していたエプスタイン被告を起訴していた。

同被告は19年8月、ニューヨークの勾留施設で、死亡した状態で発見された。ニューヨーク検視局は死因について、首をつって自殺したと発表している。

エプスタイン被告との関係が自身の離婚に影響を与えたかについてはコメントを拒否

ゲイツ氏は、今週承認されたメリンダ・フレンチ・ゲイツ氏との離婚をめぐり、エプスタイン被告との交際が影響を与えたとする米紙ウォールストリート・ジャーナルの報道へのコメントを拒否。

CNNに対して「今は内省の時であり、現段階では、私は前進しなければならない」「家族内で出来る限り最善の修復を図っていく」と述べている。

ゲイツ氏はここ数年、慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」を通して、活動の多くを世界の健康問題に割いていた。同財団の代表者はスタッフらに対し、ゲイツ家は今後2年間で、2人が一緒に財団の活動を継続できるかどうか判断すると伝えている。もし不可能な場合、ビル氏は自身の個人資産を、メリンダ氏が財団を退任する際に供与することになる。

ゲイツ氏は今回のインタビューで、メリンダ元夫人が財団に残ることを望んでいるとし、「財団にとっては間違いなくそれがベストだ」「メリンダは財団を良くする一助となる素晴らしい力を持っている」と述べた。

ビル・ゲイツ氏、エプスタイン被告との交際は「大変な過ち」

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