(CNN) 豪カンタス航空が開催しているマイレージ会員向けのオークションに、超大型旅客機「エアバスA380スーパージャンボ」のビジネスクラスで使われていたシート「スカイベッド」が出品される。
オークションでは2日から6日まで、貸し切りフライトや「ボーイング787ドリームライナー」のシミュレーター体験、サッカー豪代表のグラハム・アーノルド監督によるジュニアサッカーの指導者講習会などが日替わりで出品される。
ただし入札するには豪在住であること、カンタス航空の会員でポイントを保有していることが条件。A380のシートは2席セットで、豪東部時間5日午前8時(日本時間同午前7時)、35万ポイントから入札を受け付ける。
シートに装備されたテレビ画面は機内でしか使えないが、コンバーターを使って座席を家庭用の電源につなぐことはでき、背もたれを倒して優雅なフライト気分が味わえる。
A380は世界最大の旅客機として注目を集めたものの受注が低迷。エアバスは2019年に生産中止を発表した。カンタス航空が保有する12機は現在、パンデミックの影響で運航を停止し、米カリフォルニア州のモハベ砂漠に保管されている。同航空は運航再開までに2年以上かかるとの見通しを示している。
カンタス航空はパンデミック前に、A380の客室改装を始めていた。オークションに出品されている座席も、順次新型に切り替えることになっていた。
同航空は昨年9月にも、退役した「ボーイング747ジャンボジェット」の客室で使われていたカートを売りに出し、直後に完売していた。