NY州司法長官、クオモ知事のセクハラを認定 辞任圧力強まる

ニューヨーク州のクオモ知事/Lev Radin/Sipa USA/AP

2021.08.04 Wed posted at 08:29 JST

(CNN) 米ニューヨーク州のジェームズ司法長官は3日、同州のクオモ知事のセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)疑惑をめぐる調査の結果、クオモ氏が複数の女性にセクハラしたことが判明したと明らかにした。

州司法長官室は今回、長文の調査報告書を発表。ジェームズ氏によると、調査の結果、クオモ氏が現旧の州職員や州政府外の女性多数に嫌がらせをしていたことが分かった。クオモ氏は「歓迎されず同意のない接触」に及び、性的な性質の「ほのめかし」を口にしていたという。

ジェームズ氏は、こうした行動が「女性にとって敵対的な労働環境」をつくり出したと指摘し、クオモ氏の行動は複数の連邦法および州法に違反していると述べた。

一方、クオモ氏は疑惑を否定。同日の演説で「私が誰かに不適切な形で接触したり、不適切な性的な誘いをしたこと一度もない」と述べた。

クオモ氏に対してはバイデン大統領やペロシ下院議長、ニューヨーク州選出の上院議員2人など複数の民主党員から辞任を求める圧力が高まっている。ホワイトハウスのサキ報道官も、一連の疑惑について「嫌悪すべき」内容だと述べた。

ニューヨーク州のクオモ知事

報告書によれば、クオモ氏の行動は同氏のスタッフだけでなく、他の州職員や身辺警護を担う州警察の要員、一般市民にも及んでいたという。

報告書では、ハラスメントを受けたと主張する女性11人の訴えを詳述している。調査に当たったアン・クラーク氏は、調査担当者は11人全員を信用できると判断したと説明し、各証言はさまざまなレベルで裏付けが得られたと述べた。

調査担当者はクオモ氏の行動を繰り返し「不法」と形容しているものの、報告書の脚注では、「この行動が刑事訴追に相当するか、刑事訴追の対象となるべきか」については結論に至らなかったとしている。

NY州知事、セクハラ認定の報告書を否定

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