トルコで山火事続発、8人死亡 観光客2千人超が船で避難

マナウガト近郊のカーリ村で消火活動に当たる消防士=30日/AP

2021.08.02 Mon posted at 14:11 JST

トルコ南部マナウガト(CNN) トルコ南部の地中海沿岸部を中心に先週から100件以上の山火事が続発し、国営アナトリア通信によると少なくとも8人が死亡した。

同通信によれば、南部アンタルヤ県のマナウガトで7人、南西部ムーラ県のマルマリスで1人が死亡した。

トルコ農林省によると、先月28日から全国で計111件の火災が発生し、1日の時点で3都市の計6件が延焼中。31日には消防士2人が死亡したという。


マナウガト付近の山火事被害の様子を空撮=30日/AP

リゾート地として知られるムーラ県の港町ボドルムからは、31日にボート20隻あまりで1100人、1日には12隻で1140人の観光客が避難した。地元当局者は、道路も通行可能だが消防車や救急車を優先させていると説明した。

エルドアン大統領はヘリコプターで現場を視察した後、地中海沿岸の5県を災害地域に指定した。

リゾート地ボドラムの住宅街付近で煙が上がる=31日

現場にはこの1週間で消防要員ら約4000人と緊急車両数百台が出動した。農林省当局者が29日に発表したところによると、アンタルヤ県では民家少なくとも77棟が被害を受け、家畜2000頭あまりが焼け死んだ。

同当局者は山火事を拡大させている要因として、37度の暑さと湿度14%を切る乾燥、風速14メートル近い強風を挙げた。

この地域の夏はもともと乾燥した暑さのため火災のリスクが高い。専門家らは、気候変動がそのリスクをさらに高めていると指摘している。


マルマリスでの火事で焼け焦げた車体=30日/Mahmut Serdar Alakus/Anadolu Agency/Getty Images

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