アラスカ南西沖でM8.2の地震、1964年以来の規模 住民一時避難

米アラスカ南西沖を震源地とする地震が発生した/Google Maps

2021.07.30 Fri posted at 10:03 JST

(CNN) 米アラスカ州南西沖で現地時間の28日夜、マグニチュード(M)8.2の非常に強い地震があった。当局によると、地震の規模は1964年以来で最も大きかった。

米地質調査所(USGS)によると、M8.2の地震はアラスカ州南西部ペリビルから約91キロ東南東で、米国時間の28日午後10時15分ごろ発生した。震源の深さは推定約46.7キロ。

アラスカ地震センターによると、この地震でアラスカ半島全域と、半島沖のコディアック島で揺れを感じた。

USGSは、少なくとも2回の余震があり、M6.2とM5.6を観測したと伝えている。

コディアックのパット・ブランソン市長は電子メールでCNNの取材に応じ、「不安な思いで島への波の到達に関する発表に備えた」「緊急対策委員会が設置され、新しい情報が入れば市民に知らせた」と述べ、市民が一時的に避難したことを明らかにした。

津波警報の発令後、非難する車が相次いだ=米アラスカ州ホーマー

「1964年以来の強い地震だった。避難したのはこの1年半で3度目だったが、今は落ち着いている」と市長は説明している。

地震の直後にアラスカ州南部の沿岸部とアラスカ半島、アリューシャン列島に出されていた津波警報は解除された。

アラスカ地震センターは、今回の地震による津波が発生したが、既に危険はなくなったとしている。

コディアック警察は、地震発生を受けて住民に高台へ避難するよう呼びかけた。津波警報が津波注意報に変更された後も、「まだ全面的に解除されたわけではありません」と引き続き注意を促していた。

ハワイ州に出されていた津波注意報も解除された。

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