中国中部の洪水、死者33人に さらに犠牲者増える恐れも

豪雨の影響で壊れた橋=21日、河南省鄭州市西部の鞏義/STR/AFP/Getty Images

2021.07.23 Fri posted at 12:04 JST

(CNN) 中国中部で発生した洪水で、死者数が少なくとも33人、行方不明者は8人となったことが分かった。当局による救出活動が続けられる中、洪水によって地下鉄の車両に乗客が閉じ込められたり、地滑りやダムおよび河川の氾濫(はんらん)を引き起こしたりする被害が出ている。

先週末から集中豪雨に見舞われている河南省では、22日の当局発表によると、数十万人が避難を強いられ、経済損失は12億2000万元(約208億円)に上ることが判明。

広大な工業および農業地帯が広がる河南省は、9900万人の人口を抱え、同国で最も人口が多い省の一つであるとともに、最も貧しい省の一つでもある。

同省の省都で、人口1200万人の鄭州市は最も深刻な規模の被害を受けており、地下鉄網の浸水によって数時間取り残されていた乗客12人が死亡した。

豪雨の影響で壊れた橋=21日、河南省鄭州市西部の鞏義

より小規模な都市や村々も大きな被害を受けており、一帯では救出活動が続けられているが、さらなる降雨が予報され、死者数がさらに増加する恐れがある。

鄭州市西部に位置する県級市の鞏義では、あふれ出した水が街路を流れ、少なくとも4人が死亡。広範囲の地域で住宅の倒壊や地滑りが豪雨により発生し、救出活動が難航している。

さらに新郷市では、河川の水量が警戒水位を超え、貯水池7カ所で氾濫が発生。国営紙の人民日報によれば58県の47万人が被災したという。

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