ジムのレッスンでアップテンポの曲は禁止 韓国のコロナ規制に批判の声

フィットネスクラブでランニングマシンを利用する人々=12日、韓国・ソウル/Heo Ran/Reuters

2021.07.14 Wed posted at 11:51 JST

(CNN) 新型コロナウイルス感染対策の規制が強化された韓国の首都ソウルで、スポーツジムがアップテンポの曲を流すことを禁止したルールに批判が集中している。

韓国では先月末から新型コロナウイルスの感染者が急増し、首都圏の規制措置が12日以降、最大のレベル4に引き上げられた。

新たに導入されたルールでは、バイクエクササイズやエアロビクスのレッスンで使う曲のテンポが1分120拍以内に制限された。

激しい運動で呼吸が荒くなれば飛沫(ひまつ)が増えるとの理由からだ。

ランニングマシンも同様の理由で、時速6キロまでに制限された。

繁華街は人出がまばらになっている=12日、韓国・ソウル

保健当局はスポーツジムでのルール導入について、運動中はマスクの着用や対人距離の確保を徹底するのが難しく、特にグループレッスンの場面は濃厚接触が起きやすいためと説明している。

これに対し、利用者らの間で「曲は覚えていてもテンポは知らない」などと反発の声が上がった。

ソウル北部にあるスポーツジムのオーナーは、朝はテンポの速い曲で館内のムードを盛り上げるのが日課だと話し、「流す音楽によって感染拡大に影響があるというのか」「イヤホンやウェアラブル端末で聞く音楽はどう取り締まるのか」と疑問を呈した。

会員の女性も「ルールを決めた人はジムで運動した経験がないのでは」と、不満の表情を見せた。

レベル4の規制では、スポーツジムが利用者の入館記録をつけて体温をチェックし、シャワー室を閉鎖することも定められている。

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