自慢のアフロヘアをカット、がんの子どものため430万円集める 米男性

髪を切って募金集めをしたキーラン・モイーズ/Courtesy Kelly Moise

2021.07.12 Mon posted at 09:32 JST

(CNN) 米アラバマ州の18歳の男性が6年間にわたって伸ばし続けていたアフロヘアを切って、がんの治療にあたる子どもたちのために3万9000ドル(約430万円)を集める出来事があった。

髪を切ったのはキーラン・モイーズさん。脳腫瘍(しゅよう)で友人を亡くした学生時代に髪を伸ばし始めた。キーランさんの母親のケリーさんはCNNの取材に対し、治療中に頭髪を失った子どもたちのために髪の毛を贈る人々を見て、自分も同じことをしたいと考えたと語った。

キーランさんは5月、19インチ(約48センチ)の見事なアフロヘアとともに高校を卒業。しかし、空軍士官学校への入学が決まっており、散髪を決断した。

キーランさんは最大限のインパクトを残そうと地元の理髪店で生イベントを開催してオンラインで寄付金集めを行い、1インチの散髪につき1000ドルの募金を目指した。

キーランさんの髪を切る母親のケリーさん

5月29日に行われたイベントには約100人が参加した。キーランさんの髪の毛は、治療のために髪の毛を失った子どもや若者のために無料のかつらを製作している非営利団体に寄付された。

その日の終わりまでにセントジュード小児研究病院への寄付金は2万ドルに達した。その後も募金は続き、これまでに3万9000ドル以上が集まった。

キーランさんは母親から大切なアフロヘアとの別れに際してどのように準備したのか尋ねられると、「もし、わたしがこれをできるなら、すべての人がこれをできる。他人を助けることは全く特別なことではなく、ただそうしたいと望めばいい」と答えたという。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。