英動物園で暮らすゾウ13頭、ケニアで野生に戻すことに 世界初

英イングランドで生育されているゾウ13頭がケニアで放たれる/David Rolfee/Howletts

2021.07.07 Wed posted at 10:35 JST

(CNN) 英国の動物園で暮らす13頭のゾウの一団が、アフリカの大自然へと放たれることになった。動物保護団体によると、世界初の試みだという。

動物保護団体「アスピノール財団」は、英イングランド南部ケント州にあるハウレッツ野生動物公園で飼育されているゾウ13頭を、7000キロ超離れたケニアへ飛行機で移送すると発表。

うち12頭はケント州で生育し、もう1頭はイスラエルで生まれており、野生下で暮らしたことがあるゾウは1頭もいないという。

同財団の説明では、子ども3頭を含む群れの総重量は25トン。ゾウの群れごと「野生へ返す」のは史上初めてのことだという。

ゾウはそれぞれ個別のケージで輸送される予定

同財団は、今回のプロジェクトがゾウをめぐる国際的な取引に水を差し、可能な場所で動物たちを野生へと返すことを推し進めると期待している。


ゾウを放つ場所として、現在ケニア南部の2カ所が検討されている/Howletts

同財団はシェルドリック野生動物基金およびケニア野生生物公社と協働してこのプロジェクトに取り組んでおり、ケニア南部の2カ所でゾウたちを放つことを検討している。

同財団によると、ゾウを野生へ返す試みは「未知の領域」だが、他の動物たちの場合は「非常にうまく」いき、昨年には南アフリカでチーター2頭を野生に返したという。

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