(CNN) 米フロリダ州サーフサイドで起きた集合住宅の崩落現場で、新たに子ども2人の遺体が発見され、これで確認された死者は18人になった。マイアミデードのダニエラ・リバイン・カバ町長が6月30日午後の記者会見で明らかにした。
遺体で見つかったのは10歳と4歳の子どもだった。
集合住宅の崩落は24日未明に発生。今も145人の安否が確認されておらず、海外からの応援も含めて数百人の救助隊が、がれきをかき分けながら捜索作業を続けている。
現地は30日から7月1日にかけて降雨や雷雨に見舞われ、強風や落雷の恐れもある。
サーフサイドのチャールズ・バーケット市長によると、現場には捜索救助犬チームも派遣され、生存者や犠牲者の捜索を行っている。犬は悪天候に見舞われた現場でも、臭いをたどることができるという。
マイアミデード消防救助隊長は、「我々は1人として希望を失っていない」と強調した。
崩落直前に一家で避難した住民は、プールデッキと駐車場のあたりで崩落が始まったのかもしれないと話している。
サラ・ニールさんは、24日午前1時10分ごろ、建設作業のような物音が聞こえたたため、警備員に確認しようとしたところ、ものすごい騒音に遮られたと証言する。
「ドカーンという音がして、何の音なのか走って見に行くと、ガレージが崩壊するのが見えた。信じられなかった」
子ども2人と一緒に避難したニールさんは、轟音(ごうおん)が2回聞こえ、白い粉じんの雲しか見えなくなったと話している。