中国の巨大な空の玄関、成都天府国際空港が正式に開港

空から撮影した成都天府国際空港=5月16日/Visual China Group/Getty Images

2021.06.28 Mon posted at 19:22 JST

(CNN) 中国・四川省にある成都天府国際空港が27日、正式に開港した。同空港からの初飛行は四川航空の運航便で、現地午前11時10分に北京へ向けて出発した。

四川省の州都である成都市は上海と北京に続いて、2つの国際空港を擁する中国で3番目の都市となった。

建設費用は約700億元(約1兆2000億円)。建設の第1期では年間に対応できる旅行者数は最大6000万人。

滑走路3本とターミナル施設2カ所は計71万平方メートルに及ぶ。最終的にターミナルの広さは140万平方メートル、対応できる旅行者数は年間1億2000万人となる見通し。

成都天府国際空港で旅客機に搭乗する乗客=6月27日

パンダで有名な四川省は料理や美しい景色でも知られ、国内外の観光客にとって中国で最も人気の旅行先のひとつとなっている。

しかし、今のところ、成都天府国際空港を利用できるのは中国人だけに限られている。中国は依然として大部分の国際旅行社に対して門戸を閉ざしている。

航空アナリストのブレンダン・ソビーさんは、成都天府国際空港について、継続する急成長に対応するために必要だったと指摘。「中国の国内市場は、新型コロナウイルス感染症からすでに完全に回復しており、今度も急成長が続く。都市の大きさと中国の中央部にあるという位置から、成都市は恩恵を受ける非常に良い位置にいる」と述べた。

国際航空運送協会(IATA)の直近の数字によれば、今年4月の中国の国内輸送は2019年4月と比較して6.8%増加した。

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