(CNN) 米首都ワシントンで23日、州間高速道路上に架かる歩道橋が崩落して車数台が下敷きになり、数人が負傷した。道路は上下線とも通行止めになっている。
市当局によると、これまでの捜査で、同日午前11時50分ごろに複数の車両が絡む衝突事故が発生していたと判明。少なくとも1台が歩道橋に衝突したとみられる。
ミュリエル・バウザー市長は「この橋について構造上の不安はない。前回は2月に点検を行っていた」と話している。
当局者によると、この事故で5人が負傷して病院に運ばれたが、命に別条はないという。
現場からの映像によると、歩道橋は片側が道路上に落下し、もう一方はほぼそのまま高架上に残っていた。道路上にはコンクリート片や金属片が6車線にわたって飛び散り、車数台が橋の下敷きになっている。
消防などによると、現場には危険物処理班が出動し、車体の一部が下敷きになったトラックからのディーゼル燃料漏れに対応している。別の車少なくとも1台にもがれきが当たっていた。
事故についてはワシントン首都警察が捜査している。
歩道橋の撤去作業は24日まで終日かかる可能性もある。歩道橋は架け替えが必要になる見通しだが、市はまず損傷の程度を点検する必要があるとしている。
現場周辺の他の歩道橋についても点検が行われている。