(CNN) 米ミシガン州の川で難破船のツアーを行っている船長が1926年に書かれた手紙が入った瓶を発見し、手紙が無事に書き手の娘の元に戻る出来事があった。
ノティカル・ノース・ファミリー・アドベンチャーズのオーナーで船長のジェニファー・ドーカーさんは18日、シボイガン川でスキューバダイビングを行っているとき、船底のガラス窓をきれいにしようとして、瓶を発見した。
ドーカーさんはこれまでも瓶などを集めており、今回の瓶にも引きつけられた。瓶は水面から約3メートル下の川底にあった。
最初はきれいな瓶だと思ったが、水中で拾ってみると、紙に書かれた文字が目に入ったという。
瓶にはコルクの栓が内部に残っていたが経年劣化で傷んで、瓶の内部の約3分の2に水が入っていた。
ドーカーさんは手紙を取り出すと、メッセージを読もうと丁寧に広げた。
手紙には26年11月の日付とともに「この瓶を見つけた人はこの紙をミシガン州シボイガンのジョージ・マローに戻して、どこで発見されたか伝えてくれますか」と書かれていた。
ドーカーさんによれば、シボイガンは小さな町でこの地区に何人かのマローさんが住んでいることを知っていた。ドーカーさんは会社のフェイスブックページに写真を投稿して、何人かが見てくれればいいと望んだ。
ドーカーさんが翌19日に目を覚ますと、投稿が拡散しており、10万回以上共有されたほか、情報提供やただこの件についてもっと知りたいというコメントが6000件以上ついていた。
シングルマザーで3人の男の子を育てながら仕事をしているドーカーさんは、この調べもののための時間をどうやって見つけるのか考えてしまったという。
しかし、心配する必要はなく、父の日の20日にジョージ・マローさんの娘のミシェル・プリモーさんから連絡がきた。
プリモーさんはCNNの取材に対し、フェイスブックをやっていないが、全く知らない人からドーカーさんの投稿について連絡をもらい、ドーカーさんを見つけることを決心したという。
プリモーさんは、自分が生まれる20年以上前の筆跡だったが、投稿を見て父親のものだと分かった。
プリモーさんによれば、父親の誕生日は11月で17歳か18歳のころに手紙を書き、北ミシガンの寒さのなか、瓶を川に投げ入れたのではないかと考えている。
モローさんは95年に亡くなったが、プリモーさんは今回の出来事が良い思い出をよみがえらせてくれたと語った。
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