サッカー南米選手権、新型コロナの症例140例に 選手やスタッフの感染急増

ブラジルで開催中のサッカー「コパ・アメリカ」で、新型コロナの感染者が急増している/Pedro Vilela/Getty Images

2021.06.22 Tue posted at 15:30 JST

ブラジル・サンパウロ(CNN) ブラジルでサッカーの南米選手権「コパ・アメリカ」が今月13日に開幕して以来、選手やスタッフなどの間で確認された新型コロナウイルスの陽性者が少なくとも140例に上っている。同国保健省が明らかにした。

コパ・アメリカは当初、アルゼンチンとコロンビアの共催で行われる予定だったが、今月に入ってブラジルでの開催が決定した。ブラジルでは今も新型コロナウイルスの感染拡大が制御できない状況にある。死者の数は米国に次いで世界で2番目に多く、先の週末にかけて50万人を超えていた。

コパ・アメリカに出場しているナショナルチームのうち、これまでに半数が新型コロナの影響を受けている。中でもベネズエラは選手8人の感染が報告され、コロンビア、ボリビア、ペルーでも感染者が出ている。南米サッカー連盟(CONMEBOL)はチームごとの症例数は公表していない。

大会の開幕に当たり、アルゼンチンのリオネル・メッシは「誰でも感染するリスクがあるので不安を感じる」「注意しようと努めてはいるが、簡単ではない」と述べ、チームとしての不安を口にしていた。

スタジアムの準備を進める作業員=11日、ブラジル首都ブラジリア

これまでにコパ・アメリカで確認された陽性者の内訳は、ナショナルチームの選手と登録メンバーが42人、大会サービス提供のために雇用されたスタッフ97人、CONMEBOLのスタッフ1人。

陽性者は前回の報告に比べて急増している。保健省によると、先週の時点で陽性者は選手や代表メンバーが37人、サービス提供者が45人だった。

感染者は大会が開催されているリオデジャネイロ、ブラジリア、クイアバ、ゴイアニアの4都市全てで確認されている。

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